高卒就職したら後悔する?対処法3つと後悔する理由や需要も解説
高校卒業後の進路選択は人生の大きな分かれ道で、就職するにあたって悩みや不安があるのは当たり前です。実際高卒で就職した人の中には、進学した同級生が楽しそうに見えたり、就職先の仕事内容に不満をいただいたりして後悔する人もいるでしょう。
ただし、
「いまの進路で大丈夫かな」
「無事に就職できるかな」
「好きな仕事に就けるかな」
といった不安がありますよね。
高卒就職でも、専門学校・短大・大学に進学しても後悔する可能性があるのは同じこと。大事なのは、自分の意志で自分にあった進路を選択することです。
今回は高卒就職で、後悔されがちな理由と対策を徹底的に解説します。あらかじめ理解・対策をした上で就活に取り組みましょう。
高卒就職すると後悔する?
冒頭に書いたように、高卒で後悔する人は実際にいます。
「大学生の同級生が羨ましい」
「こんな仕事をしたいわけではなかった」
「思っていたのと違う」
など悩みは様々ですが、共通して言えることは『自分の性格がわかっておらず、しっかりとした対策ができていなかった』が主な理由であることです。
高卒から就職して、後悔することなくのびのびと生活している人は大勢います。
後悔する人が感じる理由と、後悔しない人がしている対策はなんなのか?これから詳しく解説します。
高卒就職して後悔する人の2つの理由
高卒就職で後悔する人の理由は大きく分けて2つに分けられます。
- 大卒と比べて後悔する
- 就職先が合わず後悔する
以上のパターンに自分が当てはまりそうなのか考えた上で進路選択に活かしましょう。
ただし、後悔する人がいるからといって高卒が悪いものではありません。もちろん進学するのとは違ったメリットも存在するので、メリットが気になっている方は以下の記事も参考にしてみて下さい。
①大卒と比べて後悔する
今まで中学校・高校と進路選択し、友達と別の道に進んできたことでしょう。
就職と進学では、今までの比にならないほど生活環境に大きな変化が現れます。もし自分の生活に満足がいっていないならば、別の生活をしている友達と比べてしまうのは当たり前です。
これから紹介するポイントをあらかじめ知っておき、後悔しない選択ができるようにしましょう。
友達の大学生活が羨ましくなる
大学に進学した友達の生活を見ると、就職したことを後悔する人もいるようです。大学は学業・アルバイト・遊びのバランスを自由に決められ、働いている自分と違って、仕事に縛られないことが羨ましく感じます。
もちろん大学生も自由だからといって楽をしすぎ、成績が悪く卒業できなければ、すべての時間とお金が無駄になります。しかし生活環境が違うのを見ると、つい良いところばかり見てしまいがちなんです。
仕事内容の違いを感じる
大卒は管理職に上がりやすい現場に配属され、高卒は現場職に回されやすいといった仕事内容の違いに後悔する人もいます。
求人の段階で高卒と大卒の条件に違いを設けている企業では、仕事内容に違いをつけるケースがあるようです。
もちろん高卒であっても成果を出せば、評価され昇進することが可能です。しかし学歴社会の名残から、成果を出しにくい現場に配属されなかなか昇進できないことも。
学歴不問の企業を選ぶことや、事前に高卒から昇進している先輩がいるか調べるなど事前準備がないと、このような後悔につながることが考えられます。
転職で大卒の資格が欲しくなる
高卒で就職し転職を考えた際に、選べる求人が『大卒以上』を応募条件としている求人も多いと知り後悔することがあるようです。
転職の際に求められる条件として定番なのが、実務経験・持っているスキル・実績・学歴です。どれも持っていないと高卒から転職しようとしても選考を進めない可能性があるでしょう。
高校生の頃から転職について考えるのは難しいことです。ただ、積める経験やキャリアアップが可能か調べた上で就活を進めることはできます。
②就職先が合わず後悔する
次に就職先について後悔する理由を紹介します。こちらは大学と比較してではなく、自分の理想の働き方ができないことを後悔するパターンです。
即決で仕事を決めてしまうと以下のような後悔が生まれがちなので注意しましょう。
仕事が合わないと感じる
「こんな仕事だとは思わなかった」「やりたいことと違う」と感じ仕事が合わないと後悔することはあり得ます。自分の理想の働き方と現実の仕事にギャップを感じると、後悔に繋がりがちです。
求人によっては業務内容をあいまいにしていたりする場合もあります。また給与や待遇ばかりに目がいき、仕事内容まで他社と比較できていなかったこともありがちなので、情報収集を怠らないことが大切です。
もちろん働いてみなければわからない部分もありますが、事前に面接や職場見学で質問するなど、なるべく働くイメージを明確にしておきましょう。
労働時間・給与・休暇がよくない
残業が多い、給与が見合っていない、休みが取れないというのは定番の後悔です。
就職すると1日のほとんどの時間を仕事に費やすのが日常です。応募のときに待遇を妥協すると、毎日が辛く感じてしまうことでしょう。
仕事内容に着目することは大切ですが、『就職してからどんなプライベートを送りたいか』までイメージしておくと良いかもしれません。残業時間のほかに、出産・育児の際に休暇が取れるかといった福利厚生もチェックしておきましょう。
高卒就職で後悔しないための3つの対策
冒頭でも説明した、高卒就職で後悔しないために重要なことは自分の意志で自分にあった仕事を選ぶことです。
そのためには以下のことを対策として行うのがおすすめです。
- 自分の性格・特徴をしっかり知る
- 企業の情報収集を綿密に行う
- スキルや資格を身につける
これだけでは難しいので、具体的な方法を含めて解説していきますね。
自分の性格・特徴をしっかり知る
まずは『自己分析』をしっかりと行い、自分について理解しておくことが大切です。
自分の強みや弱みだけでなく、何を大事に思っているのか。例えば、『人と話すのが得意』『チームで何かを作り上げることに喜びを感じる』など仕事をしていく上で、やりがいとなりそうなことを知っておきましょう。
やりがいは仕事を始めてから探すことも可能ではありますが、もし自分に合わない仕事についてしまうと職場に通うのも辛い毎日になってしまいます。
『やりがいになりそうなこと=仕事探しの条件』として自分にあった仕事につけるよう自己分析を行うことが大切です。
自己分析の詳しい方法については、以下の記事で紹介しています。今すぐ自分でできる方法なので、チェックしてみて下さい。
企業の情報収集を綿密に行う
仕事探しをする際、誰しも求人には目を通しますがそれだけでは情報が足りません。求人でわかることは、大雑把な仕事内容と条件・待遇程度です。仕事は1日のほとんどの時間を費やすものなので、もっと綿密に情報収集をしましょう。
1日のスケジュールや残業時間、休暇のとりやすさ、どんな人と働くか。
求人だけではわからないことこそ知っておかないと、想像と違う結果になりがちです。なので企業の公式HPや公式SNSを始め、くまなくチェックしておくことが大切です。なかでも職場見学や面接の際に、直接質問してみることが一番現場の声を知ることにつながります。
「一年目はどんな仕事を割り振られますか?」「職場はどんな雰囲気ですか?」など本来であれば入社してみなければわからない情報を聞いてみましょう。
ほかにも聞いておくべき質問を以下の記事でまとめているので、ぜひ参考にしてみて下さい。
→職場見学質問
スキルや資格を身につける
キャリアアップしていくためには、スキルや資格が必要である場合がほとんどです。よって就活の段階で身につけておく、もしくはスキル・資格が身につくような環境を選ぶことは大切です。
自分がどんなキャリアを歩みたいか明確にしておくことや、働く職場の研修や資格取得補助制度、高卒の先輩がどんなキャリアを歩んでいるかに着目しておきましょう。また制度がない企業に就職するとしても「どんな人が早く出世しますか?」と求められる人材の特徴を確認しておくと、どんなスキルが必要かわかるはずです。
高卒は進学した同級生に比べて、数年早く現場経験が積めるメリットがあります。つまり、スキルが身につくのも数年早いはず。
高卒ならではのメリットを活かし、後悔のない働き方を目指しましょう。
高卒就職は就職率が高く求人も豊富
高卒就職を後悔しないためには、企業を比較し自分にあったものを選択する必要があります。しかし高卒就職に悪いイメージを持たれがちなことから、そもそも比較ほど選択肢はあるのか疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。
結論から言うと実際の高卒の就職率は高く、求人数も豊富にあるため十分に比較は可能です。
『平成31年3月高等学校卒業者の就職状況(平成31年3月末現在)に関する調査について 』によると、高卒の就職率は98.2%。就職を希望する高校生のほとんどが就職先を見つけることができています。
また、『令和2年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況」取りまとめ 』から、高校生向けの求人倍率は2.08倍。高校生一人につき、2社以上の求人が出されていることになります。ただ、あくまでハローワークに出されている求人のデータであるため、別の採用媒体に出している求人や学校に届く求人を合わせると、もっと多くの選択肢になるんです。
就職先を決める上で、即決するのではなく入念に事前準備をすることで後悔しない選択を目指しましょう。
まとめ
今回は高卒から就職するにあたって後悔しそうなポイントを紹介し、後悔しないための対策まで解説しました。
対策には以下があります。
- 自分の性格・特徴をしっかり知る
- 企業の情報収集を綿密に行う
- スキルや資格を身につける
自分にあった仕事を探すには、事前の対策に力を入れることが必須です。後悔しないための行動を心がけましょう。
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