【高卒就職マニュアル】おすすめ業界や職種も解説|高卒就職の現状とは?
「高卒で就職なんてやめとけ」
「高卒だから収入が低い」
このようなことを言われたり、高卒就職に対してネガティブなイメージを持っていたりする人も多いのではないでしょうか。
事実、文部科学省から出ている統計上データでは、大学新卒者のほうが給料が高いと出ています。
しかし、今では高校新卒者のほうが大学新卒者より稼げる会社があることや、出世できることもあります。そのため、「高卒だから不利」という考えが変化していることはご存知でしょうか。
現代社会において、学歴ではなくスキルや意欲を重視する会社が増えており、大学に進学したからといって、その先に「安定」があるとは限りません。
つまり、高校を卒業して就職する高校生のほうが、早くから社会人経験を積めて、将来的に活躍が期待できるということです。
今回の記事では、これから就職活動をする高校生に向けて、高卒就職を成功させるためのロードマップを紹介します。また、高卒就職の現状や男女別での就職活動の差、メリットデメリットも紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
記事の後半では、高卒就職におすすめの業界や職種も紹介するので、企業選びのときに活用してみてくださいね。
高卒就職はやばい?高卒就職の現状を紹介
「高卒だから不利」という考えが変わってきたとはいえ、
高卒就職はやめとけ
高卒就職はやばい
上記のような言葉がかけられた方もいるでしょう。
しかし、高校を卒業して就職することに対して、ネガティブなイメージを持っている方や高卒が理由で昇格できなかった方が後悔しないようにと、心配してかけた言葉とも考えられます。
実際の高卒就職者の割合や現状など、まずは高卒就職の現実について、理解を深めていきましょう。
高卒就職が不利になる時代はもう終わり!【高卒就職の現実】
結論、高卒就職が不利になる時代は終了しています。
以前までは大学進学しなければ、大手企業や優良企業に就職できないということもありました。学歴社会が今でもある業界や企業は、少なからずあります。
学歴フィルターという言葉を聞いたことのある高校生もいるでしょう。とはいえ、大学新卒者とほとんど条件の変わらない求人や大手企業でも高卒採用を始めています。
高校生にとっても就職しやすい環境が整ってきているのです。
もし、高校卒業後に就職することを視野に入れているのであれば、第一希望の会社に入社することや自分に合った仕事ができるよう、早めに就活準備をしていきましょう。
高卒就職者の割合
文部科学省が発表した2022年度の「学校基本調査」によれば、高卒就職する割合は、2021年3月における高校卒業者数101万2007人の中で、約16%です。
卒業者数と就職者数の割合だけで見ると、就職者が少ないように感じますが、進学後に中退し、最終学歴が高卒になる方も多くいます。
よって、高卒就職している人は、文部科学省から出たデータよりも多いと考えられます。
ソースリンク
高卒の男女で就職活動に差はある?
ここからは、男女別での就職情報を紹介します。
「女性は営業ではなく、事務のほうがいい」
「男性だから業務が多くなる」
上記に似たような男女差を感じた経験がある方もいるのではないでしょうか。
就職活動において、男女格差があるのかどうか、データをもとに解説していきますので、参考にしてみてください。
就職活動で男女差はない!
結論、高卒男女で就職活動に差はありません。
下記の表は、文部科学省が出した「令和3年3月高等学校卒業予定者の就職内定状況」と「令和2年度大学等卒業者の就職状況調査」をまとめたものです。
引用元
学歴や性別を考えたとしても、内定率には大差がありません。
何度もいうようですが、「高卒だから不利になる」ことはなく、「女性もしくは男性だからできない仕事」というのもなくなっています。
学歴や性別を気にするよりも、自分が納得のいくような就職活動ができるように準備を進めていきましょう。
結婚や出産を考えた企業選びも大切!
男女ともに、今後のライフプランを考えた企業選びも大切です。
結婚や出産などにより、休暇が取得しやすい環境であれば、負担を減らして長く働けます。
現在では、男性女性に関わらず、育児休暇を取得しやすい環境の企業も増えています。このような休暇を取得した実績があるかどうかも企業選びの軸のひとつにしてみてくださいね。
高卒就職するメリットとデメリット
学歴や男女差はほとんどなく、大卒と遜色ない求人が並ぶとはいえ、そもそも高卒就職するメリットはなんでしょうか。
また、大卒者が多いということは、高卒就職はデメリットばかりなのか疑問に思っている方も多いでしょう。
ここからは、高卒就職するメリットとデメリットを紹介していきます。進学か就職か、進路に悩んでいる方は、ぜひ進路選択に役立ててくださいね。
高卒就職するメリット
高卒就職するメリットは大きく3つ。具体的には、下記の通りです。
- 進学組より早く社会人経験が積める
- 若さを強みにした働き方がしやすい
- 進学費用がかからないため自己投資をしやすい
順番に解説していきます。
1.進学組より早くに社会人経験が積める
高卒就職することで、進学組よりも2〜4年も早く社会人経験が積めます。大学進学をした場合、最低でも4年間は正社員として働けません。つまり、高卒就職した場合は、4年分の社会人経験を先に積めるということ。
社会人経験を積むメリットは、業務内容を覚えるスピードだけではなく、若いうちからビジネスマナーや知識が身につくことで、昇格や出世がしやすくなることです。
大卒のほうが出世しやすいというイメージがある方が多いでしょうが、実はそうでもありません。学歴を見るよりも、スキルや経験、成果を第一に考え、評価する会社が増えていますよ。
2.若さを強みにした働き方がしやすい
若さを強みにした働き方がしやすいのもひとつのメリットです。初めのうちは、仕事が上手く進められなかったり、失敗して迷惑をかけてしまったりと、思うようにならないこともあります。
挫折しそうなタイミングでもありますが、逆を返せば、成功に繋がるチャンスが多くあるということです。
高卒新卒は、職場で最年少という立ち位置になりやすく、先輩社員のサポートを受けながら、仕事を覚えられます。
3.進学費用がかからないため自己投資をしやすい
入社までにかかる費用は、おおよそ15万円程度。とはいえ、進学費用は100万円以上かかることもあります。進学に伴い、奨学金制度を使ったとしても、就職後は返済が必要なので、社会人になった後に金銭的な負担がどっとかかります。
高卒就職することで、進学にかかる費用はなく、得た給料を自己投資に回して、自分磨きができるのです。それ以外にも、趣味にお金をかけたり、旅行にでかけたりと、自分の時間を有意義に使うことができますよ。
高卒就職するデメリット
高卒就職にメリットがあれば、デメリットもあります。具体的には下記の3点です。
- 統計上では大卒者のほうが生涯賃金が高い
- 応募資格が大卒以上の求人に応募ができない
- 自由な時間が少なくなる
それでは、順番に解説していきます。
1.統計上では大卒者のほうが生涯賃金が高い
デメリットとして、大卒者のほうが生涯賃金が高いという統計があることです。厚生労働省が実施する「賃金構造基本統計調査」では、学歴別の生涯賃金は大卒のほうが高いと出ています。
生涯賃金の差は、能力や年収の違いなどがありますが、努力次第で増やすことも可能です。
また、就職活動での会社選びも大切。大卒者と条件があまり変わらない求人もあるため、応募の前に条件面も忘れずにチェックしましょう。
2.応募資格が大卒以上の求人に応募ができない
一部の企業や職種では、大卒以上の学歴がないと応募ができないことがあります。ある特定の分野や憧れの職業に就きたいなどの目標がある場合は、高卒就職でもその目標が達成できるのか事前に確認しましょう。
学歴によって応募資格がない場合は、進学を考えたり、別の職種にも目を向けたりしておきましょう。
3.自由な時間が少なくなる
社会人になれば、学校に通っていた時とは違い、自由な時間が少なくなります。繁忙期では、長期休みが取れなかったり、残業になってしまったりと、思うように時間が使えないこともあるでしょう。
社会人としての生活をよりよいものにするために、時間の使い方を工夫することが大切です。
高卒就職と大卒就職における年収の違い
高卒就職のデメリットで解説したように、高卒就職と大卒就職で生涯賃金に差があります。ここからは、両者の年収の違いについて、紹介していきます。
※この年収は、厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況『学歴別』」をもとに算出しています。賞与や手当、保険料、税金などは含めていないため、参考程度にご覧ください。
高校新卒就職者の平均年収は約250万円。一月あたりは、20〜23万円ほどの給料です。一方、大学新卒就職者の平均年収は約300万円。一月あたりは、24〜27万円ほどの給料です。
とはいえ、「平均」の年収であるため、すべての会社に当てはまるとはいえません。
高卒新卒者が大卒よりも稼げる仕事もある
現在では、高卒新卒者が大卒よりも稼げる仕事が増えてきています。また、企業に所属しながら、学校に通い、業務に必要な資格を取得することも可能です。
たとえば、とある飲食店では月給23万円であったり、月給の他にも賞与が最大100万円以上出たりします。これらの会社を探すにあたり、学校に届く求人票だけでは、情報を得ることが難しいです。
私たちが運営しているU:storyでは、100社以上の企業を掲載し、募集要項も公開しています。ぜひ、下記ボタンからチェックしてみてくださいね。
学歴ではなく、意欲や成果を考慮し、評価をする会社に入社できるよう、求人票だけではなく、職場見学や会社HPも確認しながら、会社選びをしていきましょう。
【2022年】令和4年度に卒業する高校生新卒就職活動の年間スケジュール
令和4年度に卒業する高校生の就活スケジュールは以下画像の通りです。
7月から求人票が公開され、9月には選考が開始されます。
つまり、夏休み中には履歴書の書き方、自己分析、企業研究をしていることがポイントになります。
早めに就職活動の準備を済ませ、本番までに面接対策をしていきましょう。
高卒就職を成功させるためのロードマップ【現役採用担当者が解説】
ここからは高卒就職を成功させるためのロードマップを紹介します。
上述した自己分析、企業研究、履歴書の書き方に役立つ情報を紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
自己分析編
就職活動において、重要なのが自己分析。
なぜなら、自己分析ができていなければ、面接官に自分のことをうまく伝えられず、内定に遠のく可能性が高いからです。
また、自分のことをわかっていないまま、雰囲気や印象で企業を選んでしまうと入社後の早期退職につながります。
まずは自分のことを理解することから始めましょう。
自己分析の方法
自己分析の方法は大きく下記4つです。
- 自分史を作成する
- モチベーショングラフを作成する
- 他己分析をお願いする
- ツール分析をする
自分ひとりで完結できる自己分析も、仲の良い友達やツールを使うことで、異なる視点から見た自分を理解できます。
効率よく自己分析できるため、スムーズに自分への理解が深まりますよ。
以下の記事で、自己分析について、さらに詳しく解説しているので、自己分析をする際には役立ててみてくださいね。
履歴書作成編
応募者の印象を左右する履歴書。自己分析が終わったら、履歴書作成をしていきましょう。
履歴書作成のマナーや丁寧な字を書くことを意識することで、採用担当者に好印象を与えることができます。
反対に、マナーを守らず書かれていたり、丁寧に書かれていなかったりする履歴書では、会う前から印象は悪いです。
履歴書作成のポイントをおさえて、採用担当者に好印象を与えましょう。
履歴書作成のポイント
履歴書作成のポイントは以下の3点。
- 黒色の消えないボールペンを使用する
- 丁寧な字を書く
- 修正液やテープは使わない
上記のポイントを意識することで、必然的に履歴書の質が上がります。特に、2番目の「丁寧な字を書く」というところを意識できれば、採用担当者に思いが伝わりやすいです。
そのほか、各項目の書き方については以下の記事で解説しているので、履歴書作成する際に確認しながら書いてみてくださいね。
企業説明会編
求人票だけでは分からない企業の魅力を知る機会になるのが、企業説明会。
とはいえ、
「企業のどんなところに注目すればよいのか分からない」
「そもそも企業説明会に参加して何をすればいいの?」
という方も多いのではないでしょうか。
企業説明会は会社の雰囲気や仕事への思い、今後のビジョンなどたくさんの情報を収集できるチャンスです。
ここからは企業説明会で知るべきポイントを紹介していきます。
企業説明会で知るべきポイント
具体的には以下のポイントに注目しましょう。
- 事業内容
- 働いている社員の雰囲気
- 仕事のやりがいや大変なこと
企業説明会では、企業側の説明を聞くことがほとんどです。しかし、説明の最後には、質疑応答の時間を設けられることもあります。
そこで、上記のポイントのなかで自分が知れなかったことを質問し、企業理解を深めていきましょう。
離職する人の多くは「人間関係」が影響しています。事前に働く社員の雰囲気を理解しておくことで、入社後のミスマッチがガクッと減りますよ!
合同企業説明会はたくさんの企業を知るチャンス!
企業説明会のほかに、合同企業説明会もあります。たくさんの企業が参加するため、一度に情報収集できる量が自然と増えます。
高校生新卒の為の就活情報サイトU:storyでは、合同企業説明会を随時、開催しています。合同企業説明会の開催が決まりましたら、ご案内するので、以下リンクからサイト登録をしておこう!
職場見学編
企業説明会よりもさらに企業理解を深められる職場見学。1日もしくは2、3日の数日間、企業で実際の仕事を経験したり、説明を受けたりします。
入社したい会社が見つかった後、職場見学にも参加し、企業に熱意をアピールしましょう!選考に直結するものではありませんが、履歴書や面接、発言内容に信頼性が増し、結果的に採用担当者に好印象を与えられますよ。
職場見学で好印象な人の特徴
職場見学で好印象な人の特徴は以下です。
- 挨拶や返事がきちんとできる
- 敬語を使える
- 清潔感のある身だしなみができている
基本的なことですが、緊張するとできないこともあります。当たり前のことを当たり前にできるように、普段から上記の3つを意識しておきましょう。
また、職場見学の最後には質疑応答の時間が設けられます。「質問はありません」では、好印象につながらないので、いくつか聞きたいことを用意しておきましょう。
以下の記事では、職場見学についてより深く解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
面接対策編
就職活動において、最大の難関でもある面接。
面接練習しているかしていないかは、話し方や立ち振る舞いで判断できてしまいます。
できれば夏休み中もしくは明けから面接対策を始め、採用担当者に好印象を与えられるように備えていきましょう。
面接でよくある質問と回答のポイント
よくある面接の質問は下記の通りです。
「自己紹介をしてください」
「志望動機を教えてください」
「自己PRをしてください」
「あなたの長所と短所はなんですか?」
これらの質問や問いかけに対して、結論から伝えることができれば面接官に好印象を与えます。
結論→理由→具体例→まとめ(結論)
というようにまとめられると、話している内容が理解しやすく、「コミュニケーション能力がある人だな」という印象を与えますよ。
そのほかの質問と回答ポイントについては下記の記事で解説しているので、面接対策に役立ててみてくださいね。
高卒で就職するための企業探しのポイント
入社してから楽しく働けるように、条件面・仕事内容含めて自分が納得のいく企業を探しましょう。
就職先探しのポイントは大きく5つあるので、紹介していきます。
就職先探しのポイント1:早い時期から情報収集する
早い時期から企業の情報収集をしておきましょう。
7月の求人票公開前には、気になる企業をリスト化しておくとスムーズに就職活動が進みます。なぜなら、気になる企業が7月の段階で決まっていれば9月の選考開始まで2ヶ月もあり、十分な面接対策ができるからです。
早めに企業情報を収集しておくことで、企業への理解も深まりやすく、入社後のミスマッチを減らせます。今が7月以降であれば、この記事を最後まで読んだあと、企業の情報収集をしていきましょう。
企業探しのポイントについては後ほど紹介していきます。
就職先探しのポイント2:自分のできることから企業を探す
就職先の企業を探す上で、軸を持っておくことが大切です。
例えば自分のできることから企業を探す方法があります。
極端な例ですが、以下を参考にしてみてください。
- 表立って何かをすることが好き
→営業職 - 何事にもコツコツとミスを少なく取り組める
→事務職 - 体を動かすことが好き
→土木職
このように自分の好きなことやできることから企業を探せます。
人気ランキングから闇雲に企業を探すのではなく、「そもそも自分にできることは何か?」を考えて、自分にあった企業選びをしていきましょう。
就職先探しのポイント3:将来的に身につけたいスキルから探す
将来のビジョンを考えた上で企業を選ぶこともできます。
たとえば将来的に、プログラミングスキルを身につけたいと考えていれば、目指すべき会社はIT関係の会社です。
今後自分はどのような人になりたいかを考え、逆算して企業選びができれば、よりよい就職活動につながります。
将来身につけたいスキルが特にない場合は、興味のあることや好きなことに携われる会社選びをしていきましょう。
就職先探しのポイント4:自分の苦手なことを避けて企業を探す
自分の好きなことから企業を探す反対に、自分の苦手なことを避けた企業選びもあります。
たとえば、
「体を動かすことはあまりしたくないから、体力勝負になりそうな業界や会社は避けようかな」
「PCにあまり詳しくないし1日中じっとしてるのもつらいから、外に出れる仕事や会社にしようかな」
というように、苦手なことを避けた企業選びです。
メリットとしては、仕事が苦にならず、楽しめる可能性が高いことです。
今後、もしかすると何十年もやっていく仕事が苦手なことであれば、長続きしませんよね。
デメリットとしては、きちんと企業研究をしていないとミスマッチにつながるということです。体を動かさなさそうな職種や業界でも、意外と頻繁に動かすことがあったり、外仕事でも実は、PC作業が1日の大半を占めていたりと、職場体験や説明を聞いてからでないと分からないことも多くあります。
企業探し全体に言えることですが、ミスマッチにつながらないよう、企業説明をしっかり受けたり、職場見学に参加したりしましょう。
就職先探しのポイント5:希望条件にこだわりすぎない
就職先探しの難しいポイントですが、希望条件にこだわりすぎないように注意しましょう。なぜなら、希望条件が高すぎて、応募できる企業が限られるからです。
たとえば、「給料は初任給から30万円もらえる」そして「残業が毎月5時間以内に収められる仕事がいい」など、大卒も羨むような好条件の企業は少なめです。
どこかで妥協点を見つけ、企業を探していくことをおすすめします。
高卒就職で取得しておくと有利な資格5選
高卒就職をする前に、取得しておくと有利になる可能性がある資格を紹介します。
高校在学中もしくは卒業後に取得できるものばかりなので、時間に余裕がある方は取得を目指してみてくださいね。
1.MOS
「MOS」は、「Microsoft Office Specialist(マイクロソフトオフィススペシャリスト)」の略称です。世界共通の国際資格で、ExcelやWord、PowerPointなどのOffice製品の知識やスキルを証明できます。
資料作成は業界や職種問わず社会人にとって必要なスキルです。PCの基本操作ができることを資格で証明できるため、選考に役立ちます。
MOSの試験はExcelやWord、PowerPointなどのソフトと、バージョンごとにレベル分けされています。全国一斉受験のほか、パソコン教室や試験会場で募集している随時試験の2種類があります。PCで行う実技試験のみで、高校生でも受験ができるため、ぜひ資格取得を目指してみてくださいね。
2.簿記検定
簿記の資格で最も有名な資格は日商簿記です。
日商簿記には、初級・3級・2級・1級の4種類あり、初めて受験する場合は3級の受験を目指しましょう。しかし、就職時に有利になる可能性があるのは2級以上です。
特に金融系の企業や経理、財務の仕事がしたい方に、簿記検定の資格取得をおすすめします。
3.TOEIC
資格というより検定に近いものですが、英語力をアピールするための証明ができます。
仕事で海外の人とコミュニケーションを取ることや、社内公用語が英語の企業の場合は、TOEICの点数を条件にしていることもあります。
700点〜を最低ラインとしている企業もあり、大卒レベルの英語力を求められるため、入社したい会社に英語が必要かどうかで、取得するかしないかを考えましょう。
英語は毎日の積み重ねが大切です。TOEICで700点以上を目指すなら、計画的に少ない時間でも楽しく勉強できるようにしていきましょう。
4.普通自動車免許
公道で自動車を運転するために必要な国家資格です。
普通自動車免許を必須としている会社も多く、社用車を運転して取引先や現場に行くこともあるからです。都心部から離れたエリアでは、自動車を使う機会も増えます。
資格取得には、教習所で技能試験に合格したあと、運転免許試験場で行われる学科試験に合格することで免許証が交付されます。
免許証を取得するのは時間がかかり、入社後に、仕事をしながら教習所に通うのは負担がかかります。就職前に取得してしまうことをおすすめします。
5.ITパスポート資格
IT(情報技術)を利用する人が備えておくべき基礎知識があることを証明できる国家試験です。受験資格はないため、現在では中学生でも受験する人もいます。
ITに関する知識がある人は、IT化が進む現代社会において、重宝されます。とはいえ、IT系の業界や職種では知っていて当然の知識とも考えられています。
基本的な知識のため、これからITリテラシーを高めていきたいという方にとってもおすすめですよ。
高卒に人気の業界ランキングTOP5
ここからは人気の業界を5つ紹介していきます。
各業界ごとの特徴や必要なスキルを紹介するので、自分に合った仕事を探すための参考にしてみてくださいね。
第1位:IT業界
IT業界は近年急成長をしている業界の一つで、事業拡大に伴い、人材不足が課題としてあげられます。
そのため、若手人材の採用を、積極的に行なっている会社も多くあるのが実状です。
IT業界といっても事業内容は幅広く、
インターネット・WEB業界 | WEBサイトやネット広告、EC 、SNSなどのサービスを提供 |
ハードウェア業界 | PCやデバイスなど目に見える機械を取り扱う |
ソフトウェア業界 | ソフトウェアやアプリなどプログラミング開発に関わる |
情報処理サービス業界 | 企業向けに、システムを企画・設計・開発・運用を行う |
など多岐にわたります。
同じ業界内にも、開発を担うプログラマーだけではなく、コンサルタントや営業など職種の種類も様々です。
IT業界で必要なスキルのうち、代表的なものに以下があります。
- 論理的思考力
- プログラミングスキル
- コミュニケーション力
- マネジメントスキル
自分に合った職種で、若いうちにスキルを身につけ、キャリアアップをしていくことも可能なのがIT業界です。
ただし、技術の進歩が早く、常に勉強を続けなければいけない業界でもあります。ITが本当に好きであることも、必要な要素のひとつです。
第2位:建設業界
人材不足が深刻であり、未経験の高卒向け求人が多数あるのが建設業界の特徴です。学歴よりも実力が重視され、未経験でも現場でスキルを培っていくことができます。
特にものづくりが好きな人にとっては、一つの現場が完了した時は、やりがいを感じることができるでしょう。
建設業界といえば、肉体労働がメインとなり、体力のある若手が求められる仕事です。しかし、肉体労働ばかりというイメージが持たれますが、それ以外の仕事も存在するので紹介します。
現場職 | 主に肉体労働 |
事務職 | 材料費や人件費など予算の管理などを行う |
管理職 | 工事の施工計画を作成、安全管理などのマネジメント |
建築業界では主に以下のスキルが必要とされます。
- コミュニケーション力
- ストレス耐性
- 体力・筋力
建築業界では、若手からベテランまで、幅広い年代の人が同じ職場で働いており、様々な人とのチームワークが必要とされます。また、建築や土木の需要は常にあるので、一度手に職をつけることができれば、長期的に活躍できる仕事になります。
第3位:製造業界
普段私たちが使用している家電や日用品、食品など、生活に関わるたくさんの物が製造業によって作られています。
高卒の求人数は多く、大企業でも高卒枠として求人を出しています。
PCに向かっての事務仕事より、身体を動かす仕事や一人で黙々と進められる仕事がしたいという方に向いていますよ。また、製品ができるまでの全工程が分かるため、ものづくりに興味があるという方にもおすすめです。
製造業界の中でも企画や点検など、さまざまな仕事があるので紹介します。
商品企画職 | ものづくりの初めとなるもの。新商品の開発などを行う |
加工や組み立て | 工業製品であればチップの組み込みやはんだ付け、アパレルであれば生地の裁断などを行う |
点検 | マニュアル通りにできているのかを確認する |
生産管理 | 不調なく生産できているかを確認し、進捗を管理する |
また、製造業界で求められるスキルは下記の通りです。
- 集中力や忍耐力
- 手先の器用さ
- 誠実性
基本的には定時で仕事を終えられることがほとんどで、プライベートの時間もしっかり確保しやすいですよ。
第4位:福祉・介護業界
介護・福祉業界は、高齢化社会においてなくてはならない業界です。介護には体力を必要とし、若手人材の需要が高く、高卒から目指しやすいと言えます。
仕事の中には、資格が必要なものもありますが、資格を持たずとも就職できる仕事は多くあります。
ここでは代表的な働き方を2つ紹介します。
施設サービス | 老人ホームやデイサービスでの介護を行う |
訪問介護 | 通称ホームヘルパー。自宅を訪ねて介護サービスを行う |
働きながら、資格取得をサポートしてくれる会社もあるので、働きながらスキルアップを目指したい方は、資格取得支援制度が用意されているところを選ぶことをおすすめします。
介護・福祉業界で求められるスキルは以下があります。
- コミュニケーション力
- ストレス耐性
- 体力
介護・福祉業界は人がいる以上、ニーズがなくなることはなく、安心して働けるのも特徴のひとつですね。お年寄りと話すのが好きな方や人の生活をサポートし、人と接するのが好きな方にはおすすめです。
第5位:飲食業界
飲食業界の役割は、食品を仕入れ加工や調理をし、飲食品として提供することです。高校生OKのアルバイトを募集していることもあり、未経験からでも頑張り次第で活躍しやすいです。
新型コロナウィルスの影響により、2020年から市場規模が縮小していましたが、3回目のワクチン接種などから回復の兆しがみえています。
調理するキッチンスタッフやお客様からオーダーを受けるホールスタッフから以下のようなキャリアステップがあります。
店舗責任者 | 店長や副店長など。売上金の管理や衛生管理、仕入れなどを行う |
マネージャー | お店の経営に携わる仕事。マーケティングやお店のコンサルタントも行う |
企画 | 商品企画、営業企画、販促企画を行う。 |
飲食業界に求められるスキルは以下です。
- コミュニケーション力
- 語学力
- 気遣い
今後は、外国人観光客がさらに増えてくると予想されるため、語学力に自信がある方は重宝される存在となります。
また、将来的には独立も可能です。
自分の店舗を持ちたいと考えている方は、飲食業界で経験を積むことで叶う可能性が高まりますよ。
高卒におすすめの職種TOP5
ここからは高卒におすすめの職種TOP5を紹介します。
紹介する職種に向いている人の特徴もあわせて紹介するのでぜひ参考にしてみてくださいね。
また、以下の記事では、おすすめの職種、業界を詳しく紹介しているので、あわせて読んでもらえるとさらに理解度が深まりますよ!
第1位:接客・販売職
アパレルや飲食など店舗での販売員は、お客さんと接する機会が多い職業です。お店に訪れるお客さんの要望に応えたり、おすすめをしたりと、商品や業界に対する深い理解が求められます。
また、販売業務だけではなく、在庫管理や店舗内のディスプレイ変更などお店に関する業務全般を行います。もし高校時代に接客のアルバイト経験があれば、直接実務に活かせ、面接では良いアピールポイントとなるのも良い点です。
接客・販売職には以下のような人が向いています。
- 人と話すのが好きな人
- その場に応じた対応など、主体的に動ける人
- 自分のすすめたい商品のある人
接客・販売職は学歴を重視しないことも多く、その人から受ける印象やコミュニケーション能力を評価されます。人と話すことが好きで、お客さんに対するとっさの対応ができるような、主体性を持った人にはおすすめの業種です。
第2位:営業職
商品・サービスを企業や個人に売り込むのが営業職の仕事で、あらゆる業界に欠かせません。取り扱う商品やサービス、販売する企業・個人など、必要とされる知識やノウハウは会社によって異なります。
ですので、営業職の中でも、さらに自分の向いている業界を見つけるのもポイントです。また、コミュニケーション力の高さが重視され、実力主義なのがこの職業の特徴です。
会社によっては、インセンティブ制度を導入しており、売上成績によって給与が大きくプラスされることもあるのが、魅力のひとつと言えます。
営業職には以下のような人が向いています。
- 人と接するのが得意な人
- 目標のために分析し、解決策まで考えられる人
- 体力のある人
- ストレスに強い人
営業職に、高度なコミュニケーション力が必要なことはいうまでもありません。また、仕事の中で自分が目標をどれだけ達成しているか数字に表れやすい職業です。
目標達成のために試行錯誤をし、結果につなげることのできる行動力が大切とされます。ときには、お客さんに「NO」と言われ結果が出ないこともあると思います。そのストレスを乗り切る強い精神力も重要な要素の一つです。
第3位:プログラマー
プログラマーは、未経験対象の求人が多い職業です。主な仕事は、仕様書をもとにプログラムを構築し、ソフトウェアやWebサイト、アプリを作成するなど多岐に渡ります。
研修が充実している会社も多く、数ヶ月の研修期間ののち、現場に投入されるケースも珍しくありません。
とはいえ、プログラマーに関する知識はインターネット環境があれば、誰でも学べるので、全く知らない状態で面接に行っても、良い印象は得られない可能性が高いです。もし興味があるのならば、まずは自分で学んでみてから挑戦するのが、就職への近道と言えます。
プログラマー職には以下のような人が向いています。
- 論理的に考えるのが得意な人
- 新しい技術が好きで、情報をキャッチアップできる人
- スキルを学び続けることができる人
プログラムに関する情報は、時代に左右されることが多く、トレンドの移り変わりが早い分野です。常に新しい情報を集め、学ぶことができる姿勢が必要とされます。システムを開発したい方や、新しいもの好きの人にとってはおすすめの職業です。
第4位:事務職
どんな事務職は、会社にも採用がある職業です。自分の興味にあった業界で働くことができます。
仕事内容は、パソコンを使ったデスクワークだけでなく、電話対応、来客対応など社内で発生するあらゆる作業を担います。
経験不問や学歴不問といった求人も多いですが、Word、Excelなどパソコン作業を得意とする人は特に重宝されます。パソコンスキルを証明する資格を持っていると、より有利に就活を進めることができるはずです。
事務には以下のような人が向いています。
- 細かい作業をコツコツできる人
- さまざまな人と円滑にコミュニケーションをとれる人
- パソコンでの作業が得意な人
毎日のルーティンワークが多い側面もあるので、コツコツと仕事をこなせることが、必要とされます。会社によっては、複数の部署をまたいだ円滑なコミュニケーションを取り会社を裏で支える役割もあります。
パソコンを扱え、ルーティンワークをこなせる人にはおすすめの職業です。
第5位:介護職
介護職は、高齢化社会では、ますますニーズが高まっていく職業です。高齢者や障害者の方をサポートするのが、主な仕事内容となります。
未経験を募集していることが多く、仕事内容によっては資格が必要なものもありますが、働きながら資格取得を目指せる職場も多いです。
介護職には以下のような人が向いています。
- 人をサポートしたい人
- 人との距離感を測るのが得意な人
- 相手のペースに合わせて行動できる人
人のために行動したい、と思える人におすすめの職業です。介護中は、相手の体を支えるなど、体力を必要とされる機会もあります。相手の微妙な変化に気づき、サポートできるような人は一度、看護職を視野に入れてみてはいかがでしょうか。
高卒就職をよりよいものにするために(まとめ)
高卒就職をよりよいものにするためには、早めの準備が重要です。
夏休み中には自己分析や企業研究を進め、9月5日にスムーズに応募書類を提出できるように準備をしていきましょう。
企業から内定をもらうことがゴールではなく、入社後をイメージして就職活動を進められれば、自分に合った仕事に就ける可能性が高まります。
行きたい企業や就きたい仕事が決まっていない場合は、まずはU:storyを活用して企業を探してみましょう!
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